平成22年度前期 終了

集団意志決定特論

曜日 火曜日 時間 3-4時限 場所 442教室→ゼミ室3

テキスト なし

参考文献
1.高萩栄一郎,中島信之著「Excelで学ぶAHP入門」,オーム社,平成17年

 

最終課題について

本授業では試験を実施せずレポートにより評価を行います。つきましては、以下の要領で最終レポートを提出してください。

  • レポートの内容

 授業中に作成した課題をレポートとして作成する。グループごとに1つを作成することになるが、提出は各自で行うものとする。レポートには表紙をつけるか、あるいはレポートの冒頭に学籍番号、氏名を記入してください。

  • レポートの構成例

 1.はじめに

 2.調査の目的・方法

 3.AHPによる分析

  (1)階層構造の作成

  (2)アンケートの作成

  (3)一対比較と重み付けの算出

  (4)重み付けの総合化

 4.結果と考察

 5.まとめ

 ※ 参考文献は不要です。

  • 提出場所:指定のレポート提出ボックス(2号館2階助教室前)
  • 提出期限:2010年7月22日(木)午後5時まで

○定期試験は実施しません。最終的にレポートを提出してもらいます。

授業後記

回数 日付 授業後記
1 4月8日
  • ガイダンス日:昨年度の授業内容を本HPのコピーを配布して紹介しました。授業を休んだ学生は,平成21年度版を参照してください。
  • 意思決定及び集団意思決定の概要を交えながら授業で行い内容について説明しました。
  • AHP(幾何平均法)を一通り説明しました。3つのステップがありました。@問題の階層化A一対比較を利用した項目の重み付けB総合化による代替案の重み付け。具体的には来週より始めます。
2 4月15日
  • 4種類のペットボトルのお茶について,もし自分たちが販売を考える場合にどれを仕入れるかについてAHPを利用して決定するという問題に取り組みました。グループは3つにわかれて作業しました(偶然にも,電子グループ,機械グループ,経営グループ)。
  • 評価基準は次の4つとなりました:おいしさ,パッケージ,ブランド
  • アンケート用紙を利用して,まず個人で必要な一対比較を全て行いました。その後,グループごとに,グループの総意としての一対比較表を賛成させました。
  • グループの意見を集約する場合,AHPでは3つの方法があることを説明しました:@意見交換しながら評価を決めるA多数の評価を採用するB定量化されたものを利用して幾何平均で数値を決定する。
  • 次回は総合化のステップを行います。全体の評価結果と個人の評価結果を比べながら,合意形成について考えたいと思います。
3 4月22日
  • 意思決定論における「規範モデル」と「記述モデル」について解説しました。AHPはいずれの立場でも検討することができるだけに,立ち位置を明確にすることが重要であることを指摘しました。
  • 前回の続きで,集団(グル−プ)としての意思決定結果と個人の意思決定結果を算出し,比較しました。ここで使った方法は幾何平均法です。
  • 集団意思決定の結果をどのように利用するかについて説明しました。@合意に至った原因を分析するA別の結果を得るためには,どのような努力が必要か検討するB参加者への説明責任などでした。
  • 幾何平均法を誤差モデルとして意味しました。誤差を最小化するという立場から,ラグランジェの未定乗数法から,正規方程式を導き出すところまで終了しました。次回,幾何平均を導き出します。
4 5月6日
  • AHPにおける幾何平均法が,誤差モデルの解となっていることを証明しました。モデル化することの重要性と,証明してみることで計算の意味がわかることを確認しました。
  • 一対比較(表)の整合性について解説し,C.I.と使い方を紹介しました。詳しい内容は来週です。また,不整合のケースを2種類(@一巡三角形の存在 A過大評価と過小評価)紹介しました。
5 5月13日
  • 幾何平均法における整合指標C.I.の算出方法を解説しました。以上で幾何平均法に関するすべてのスキルを習得したことになりました。
  • 固有値法(固有ベクトル法)について解説をはじめました。幾何平均法の整合指標に置いて,最大固有値という用語を使いましたが,このあたりのつながりで話を進めています。その上で,固有値,固有ベクトル,固有空間の話をし,AHPの固有値法の手順まとめました。また,固有値法の根拠となる,ペロン=フロベニウスの定理について触れました。
  • 次回は,固有値の話をしていきます(線形代数の範囲+アルファ)。
6 5月20日
  • AHPの全体像や意思決定法としての位置付けを復習しました。またAHPの最近の利用傾向・研究傾向などを紹介しました。
  • その後,固有値,固有ベクトル,固有空間を求める問題を,AHPを意識しながら問題演習しました。固有ベクトルを求めればよい,という簡単な問題では無いことを理解して下さい。
  • 最後に,不完全一対比較行列に関するハーカーの方法を紹介しました。終わらなかった部分は来週解説します。簡単な問題演習として,チャレンジしてみてください。
7 5月27日
  • 不完全一対比較行列から重要度を算出する手法であるハーカー法を紹介しました。また,同様の視点から,与えられた一対比較表の整合指標の値を改善する方法や,最小の比較による重要度の算出法などについて説明しました。
  • 後半は,べき乗法による主固有値の算出法の理論的な裏付けを解説し,その応用例を演習しました。べき乗法では,同時に主固有ベクトルが算出されることと,したがってAHPの重要度ベクトルを算出されることを確認しました。
  • 次週は,AHPから離れて,一般の意思決定基準について解説します。
8 6月3日
  • 意思決定の一般的な手順をおさらいしながら,以下の基準による意思決定法を解説しました。それぞれの特徴を理解して活用できるようにしてください。
    • ラプラスの基準
    • マクシミンの基準
    • フルビッツの基準(含 マクシミンの基準,マクシマクスの基準)
    • ミニマックスの基準
  • 主観確率を応用した効用関数について解説しました。正確には,主観期待効用関数です。ある物事に関する自分の満足度を表す関数を,ある種,具体的に表現できることの意味や意義を理解して下さい。
  • 6月17日と24日はコンピュータを利用しますので,コンピュータ教室で授業を実施することを告知しました。
9 6月10日
  • 前回の復習をした後に,その続きとして主観的期待効用モデルのはなし(例:ディシジョン・ツリー)をしました。
  • また主観確率に関する公理系(標準的実験),効用に関する公理系を紹介しました。
  • 後半はベイズの定理(逆確率の定理)を説明するために,全確率の法則と条件付確率の説明をし,これを用いた意思決定の例(エキスパートシステムなど)を演習しました。
  • 最後に,モンティ・ホールの問題を宿題として取り上げました。提出の必要はありませんが,考えてみてください。
  • 次回,次々回はコンピュータ教室1で授業です。
10 6月17日
  • コンピュータ教室1で実施
  • パソコンを利用したAHPによる意思決定法を教科書を利用して学習しました。
11 6月24日
  • コンピュータ教室1で実施
  • 例題を利用して,前回の復習をしました。
  • その後,課題(定期試験に相当)を作成するために,2人1組のグループを作り作業を始めました。テーマは「諏訪東京理科大学としての地域貢献事業の選定」です。
  • 次週は,教室で授業を行います。
12 7月1日
  • 前回作成した課題について,階層構造を作成しました。
  • また完成した階層構造を発表し,院生同士で意見交換をしました。
13 7月8日
  • アローの一般可能性定理について学習し,民主主義と多数決について政治学の側面から,集団意思決定法について考えてみました。
14 7月15日
  • コンピュータ教室1に集合して下さい。
  • 最終レポートの作成を行いました。終了しなかったと思いますが,指示に従って提出期限までに提出して下さい。
  • モンティ・ホール問題の解説をしました。